シマリス事始めとネムネム

娘が小学生の頃、クラスメートが飼っていたシマリスを1週間預かることになった。

クラスに戻して数日後、誰かが意地悪をしてリスをカゴから逃がしてしまい行方不明になった。餌を自分で探せるはずもなく、猫につかまったらおしまいなので、家族で学校の構内や外を探しまわったのだけれども、みつからず。最後は、廊下の角や棚の下など、リスが通りそうな場所に餌を置いて帰ったものの。結局行方不明になってしまった。かわいそうでしかたがなかった。


そのリスちゃんの愛くるしさに家族中がノックアウトされてしまったので、シマリスを家で飼うことになり、ペットショップでいの一番に手に乗ってきた元気な一匹が、先代の「ネムネム」坊やだ。2002年の春。


とても元気な子で、ほとんど病院にはかからなかった。(後で書くけれど、今飼っている「シママロ」は、弱々坊っちゃん)横の距離だと、手の上から、2m先の場所に平気で飛び移るし、上には棚同士1mの段差があっても、何度も繰り返して成功するまでジャンプして飛び乗ろうとした。その根性は学びたいほどだ。本棚やカーテンの張り出しの上がお気に入りで、動き疲れると上からじーっと人間様を眺めていた。


引き出しやカバンに少しでも隙間があるとそこから入って、気になるものをみつけて、徹底的に齧りまくる。犠牲になったのは、ワイシャツ4−5枚、ネクタイ、ハンカチ、財布、文庫本、子供の学校のブラウス、... 不思議なことに外に出しておくと何もしないのに、カバンと引き出しの中に入れておくとやられた。


ケージの下がプラスチックの引き出しになっていて普通は出られないのだが、ある一か所を執拗にかじり始めた。毎日毎日かじっていたら数ヵ月後に出入りできる穴が空いてしまい、ある日ケージから見事に脱走していた!その執念に恐れ入った覚えがある。脱獄囚の根性と執念見たり!

人をはっきりと個体識別するのも驚くほどで、私には噛みつくのに、噛みリスの時期でさえも、妻には一切噛みつかなかった。私を見るとキッとした表情になるのに、妻が寄ると柔和な表情になった。私は何度も噛まれたのだが、遊んでいるネムネムの様子をみるとついつい油断してしまい、繰返し噛まれてしまうのでした。


2005年11月5日没。ありがとうネムネム。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
                             今日の1枚
2010/3/8
「ネムネム」は何でもよく食べた。うどんやスパゲッティの乾麺をあげると、どこから食べようかと、バトントワラーのように、器用にくるくる何回も回しながら、食べるのだった。 - Nikon D100 -
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜