マインドマップを3段活用で楽しもう!


先日、Twitterで、

マインドマップは、3回楽しめる。1回目は、書き出しているときの”デトックス”感。2回目は、整理しているときのすっきり感。そして、3回目は、出尽くしてもうないだろと思った後に、新しいアイデア出た時!3回目を引き出せるかが、勝負だし、面白いところ。 #mindmapJP」

と書いたら、思いのほか、RT(リツイート)が多かった。たぶん、数少ない自分のTL(タイムライン)で一番RTが多かったかもしれない。このこと実は、写真ことを考えていて、「写真は3回楽しめる」を思い出したら、突然、マインドマップだって同じじゃないかと、つながってしまったのがきっかけ。140字で伝わりきれない思いを書いておこう。

  • 1回目のお楽しみは、頭の中にあることを全部吐き出して、それを書くこと。

整理することは考えずに、まず、書いてしまうことだ。これを、例えば、PowerPointでやろうとすると、書き出すことと整理することを同時にならないといけないから、混乱を来したり、整理する方に気が回って、書き出せなくなるという悪循環に陥る。ここに、PowerPoint作業との、ものすごく大きな違いを感じた。


ましてや、Wordで文章を書けるのは、すでにすべて構想と目次と内容が決まっているから書けるのだ。逆にいえば、構想も目次もないところで、鉛筆を持とうが、Wordを目の前にしようが、焦りこそすれ何も物事は進まない。だから、書こうとしても、書き出せなかった、のが大半の人間が経験することだ。



散々いろんなツールがあったのに、マインドマップ以外のツールは、”書くという行為のための道具”の代替機能を越えることがなかったようだ。マインドマップは、書くためではなく構想を練るための手段であり道具なので、まず何でもいいから書いていいという敷居の低さは、なによりも絶対条件である。PowerPointやWordを使うと、最初から、テンプレートだとか、フォームだとか、フォントを、完成形を意識しないといけないし、はやりまだ敷居がある気がする。マインドマップにもフォームやテンプレートはあるが、まずは、中身を書いて、そこそこ出来てきたらあとで適当に変えればいいという、気楽さが大きい。


  • 2回目のお楽しみの整理では、操作を意識させない操作性が、ここでは本質的なところだ。

マインドマップ(私はMindManagerしか知りませんが)、では操作性を意識せずにカテゴリーをどんどん作って、入れて、つなげてが、とても楽にできる。PowerPoint作業だと、こうしたいという頭の働きに、手の動きが付いていかないから、慎重に考えてからでないと、カテゴリー分けができなかったりするし、それを考える時間が余分に必要になったりするので、効率が甚だ悪い。


一方、MindManagerだと、頭と手がつながっている感覚だから、多少いい加減でもどんどん整理していて、後で直していくという、修正の繰り返しが楽にできる。




このプロセスは、最初はラフに作り、次第に、詳細に形を決め、詳細に調整していくという、ものを作りこんでいくような、爽快な感覚がある。自分の頭脳情報を、マップという”もの”に作りこんでいくという感覚なのだ。


実際は、1と2を繰り返しているのだけれど、ストレスがないので、この繰返しはまったく苦にならない。そうすると、ほぼ自分の頭はからっぽになって、明確に整理されて目の前のマップに現れているわけだが、ここで満足してしまうと、最後の楽しみを味わうことができない。

  • さて、最後の3つ目のお楽しみだ。マインドマップの本質的な価値は、脳に何もかも吐き出させて、欠乏感を与えることなのではないかと思う。

吐き出す前は、一杯になっているから新しいことを詰め込む余裕も考える余裕も、ないが、空っぽにしてしまうことによって、脳に情報と思考の欠乏感が自然と生まれるのではないか。説明は、茂木さんのような脳科学専門家に任せるにしても、吐き出した後の空っぽ感覚で、次のことを考えているときは、とても心地よい。脳の快楽とでもいおうか。(自白すると楽になるという、犯罪者の気持ち、冤罪事件の真相も、脳がストレスを吐き出したいというところと似た面があるのかもしれない、... 自分のメモ書き)


過去の情報や思考はすでに、記述されてしまっているので、新しいことをだけを勝手に考えていればよく、気に入ったら、その場で書き加えればよい、という気楽な条件を脳に与えているから、脳も新しいことだけに集中して無責任にどんどん考える。その無責任さがよい。

凡人の脳はあれもこれも同時にやるようにできていないから、過去も他も忘れて、何でもいいから新しいことだけ考えろ!という単純な一人ブレインストーミング指令を与えてあげれば、脳のシナプスもうれしくなって馬車馬のように活動し始めるのではないか。新しいカテゴリーやキーワードが出てきたら、まさに、効果があった証拠。これを何度か経験すると、もう、マンインドマップから離れられなくなるだろう。


  • このプロセスが、今のテーマに着手している限り続くだろう。

だから、マインドマップは、書いて終わりのツールではなく、テーマの進行や進化とともに変化・追加されていく情報の塊だ。だから、私は、仕事の全体像を把握して次のステップに進むときは、かならずMindManagerを開く。WordやPowerPointは仕上げのための道具だが、マインドマップは、進化していく仕事のプロセスを記述する道具というのが、私の理解であり、使い方。だから、仕事のやり方が根本的に変わり得るし、うまく使うと効率がものすごく上がるわけ。仕上げだけだと、こうはいかない。


ついでに書くと、これはMindManagerの仕事ツールとして優れていることろだと思うが、ハイパーリンクや添付ファイルができるところ、さらに、PowerPointはもちろん、WordやWeb,PDFにエクスポートできることだろう。例えば、今週の仕事の中間報告や、情報公開の手段として、仕事のマイルストーンを他のツールに落としこめるというのが、実に秀逸だと思う。このエクスポートがないと、MindManager内に閉じてしまい、どんな素晴らしい情報が美しく整理記述されていたとしても、他人に見せる手段が限られてしまう。


ということで、マインドマップ3段活用の意図の説明でした。ところで、私は使い始めてまだ3カ月ですが、ここまで惚れ込んでます。仕事の効率が全く違います、ほんとうに。念のため言っておきますが、MindJet社(MindManager開発企業)の中の人間でも、協力者でもありません。純粋なユーザです。





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