2011-01-01から1年間の記事一覧

長谷川潔展、一人の芸術家の一生の仕事を一回の展示会で観れる不思議と感謝

横浜美術館「生誕120年記念 長谷川潔展」を観てきた。 以前図録で見たことがあるだけで、実物は初めて。あまりにも全部素晴らしかったので、何も語れない。一つ一つの作品たちが濃い。 版画の場合、表現と技法が密接に結びついていることが、特によくわかる…

【葉】を撮る

Flickrの【葉】シリーズはこちら。 花に比べるとずいぶんと地味だけれども、被写体としては種類もたくさん、表情豊富で飽きることがない。ちょっと意識して歩けば、どこにでも撮ってくださいと、葉が顔を出している。「葉」と一括りにできないいろんな魅力が…

森での経験と記憶と感覚

絵画の展示会は普通、画家、美術館、コレクションに焦点を当てるけれども、テーマを決めて横断的にキュレーションする展示会は少ない。 先日、東京都庭園美術館「森と芸術 私たちの中にひそむ森の記憶」に行ってきた。タイトルに惹かれたということもあるし…

CAEの精度向上のためのパラメータ同定

先日、「CAE、合わせ込み精度、最適化に纏わる悩み」というテーマで記事を書いたところ、本テーマのご質問者の方から、コメント欄に、 > 精度が不十分でも最適化技術は使える そうなのですか。私もそう信じたいのですが、解析の精度が不十分なために、設計変…

CAE、合わせ込み精度、最適化に纏わる悩み

CAEに関するとても参考になる記事や情報をまとめている「CAE技術者のための情報サイト」に、少し(実は、かなり)気なる問い合わせが、サポート掲示板に掲載されていました。最適化を試してみたいという筆者と、”上司は失敗する事を恐れているのか、まだ納得…

【海】を撮る

Flickrの【海】シリーズはこちら。 港町で育ったからだろう、海には愛着がある。生活感のたっぷり詰まった小さな港で、小さな船、網、ロープ、干してある漁具を見て歩いて、気になるものをパチリ、パチリ。人気のない波しか動くもののない砂浜で、きれいに砕…

【花】を撮る

Flickrの【花】シリーズはこちら。 花はいつどこで撮っても飽きない被写体。何を取っているか、タグで整理しているが、やはり一番多いのは花だ。きれいなのが当たり前なので、当たり前過ぎる撮り方をするとそれほどきれいに見えない。手を抜くとつまらない写…

撮る・選ぶ・見せるを楽しむ−わたしの写真整理法

写真を整理し、1年ぶりにFlickrに写真をアップした。Flickrまでたどり着くのに、わたしの場合、とても複雑な手順を必要とする。 オリジナルデータは、Windows Live フォトギャラリーで管理、ニコンだけはRaw Fileがあるので必要に応じて、露出、ピクチャー…

子リスたちの季節がやってきた

昨年、「4月の楽しみ-子リスたち」を書いて以来、シマリス記事とはご無沙汰していました。まだ3月だけど、今日、もしやと思っていつものペットショップに行ったら、いました!子シマリスがうじゃうじゃとたくさん。毎年見てもおんなじ顔の無邪気な子リスたち…

LED化と間接照明で、節減と生活の潤いを両立させよう

節電の影響で、多くの店・レストラン・コンビニなどが看板の電飾を消している。駅の構内も半分ぐらいに光量を落としている感じだ。 新婚旅行のときに、(ソビエト連邦時代なので)当時一番格安だったエアロフロート機に乗ったら経由地はもちろん、モスクワ。…

信号の機能しない交差点で自律的に止まる驚くべき車集団の生態!

今日、生まれて初めて、停電で信号機が機能していない道路を走り、驚愕の経験をした。 八王子方面から129号を厚木方面に向かって橋本あたりを走っているとき、信号機の明かりが消えていることに気付いた。129号は近隣では、大きな道路だから、信号がなくなっ…

思い込みはいかに判断を鈍らせるか=独自停電実施の顛末!

昨日、意図せずに、我が家だけで、独自に3.5時間の停電をやりましたので、その経緯を報告しましょう。昨日は計画停電のない日でした。ネットでも確認していました。もし実施されていれば、グループ1でしたので、15:20から19:00まで停電になるはずでした。…

品切れが起こるからくりとは?−過冷却と比べた相転移的考察

先に、「スーパーの品切れと渋滞の共通点=みんなが小悪魔」という記事をかいた。その中で、「買占め消費者は存在すると思うし、それは目立つ。他の消費者の買い心理を煽る効果は確かにあるだろう。けれども、全体消費から比べれば、彼らが買う総量は少ないと…

「買い溜め=合法略奪」をしない日本の”品格”を示そうじゃないか

関東地区は、首都圏であり、物流の中心であり、被災地の後方にあって、被災地を支援する立場にある。その関東地区で、スーパーでの品切れが続出している。不安の連鎖が起こっているのだ。 昨日「スーパーの品切れと渋滞の共通点=みんなが小悪魔」という記事…

スーパーの品切れと渋滞の共通点=みんなが小悪魔

震災の影響で、物不足が目立つようになってきた。被災地向けにガソリンや、インスタント食料、飲み物などが優先的に供給され品切れになるのは、当然としても、私が住んでいる神奈川県のスーパーでも、いろんな食料が軒並み品切れか午前中で売り切れてしまっ…

大震災での節エネルギー対策から、持続的社会と新たな日本の役割を想起する

東日本大地震の被害は毎日増え続けている。これまで亡くなった方々に加え、行方不明になった人たちの人数は、残念ながらこれからもどんどん増えるだろう。目を覆うばかりの被害と惨状に言葉もない。被災者の方々は、不幸中の幸いと言ってはおれない過酷な生…

既存設計で勝つ方法論で究極の企業設計力を=Zero Design Cycle Time

ものづくりでは、通常、既存機能・技術8割に対し新機能・新技術が2割と言われる。購買上の外的差別化要因は、いかに、斬新で魅力的な新機能や新技術を他社に先駆けて搭載するか、であることは言うまでもない。発想・発見が求められるのも当然である。しかし…

データの滞留をゼロにする、設計工程におけるJust In Time

Just In Time (JIT)は、「必要な時に間に合うように部品をタイムリーに供給することで、製造過程での部品在庫を可能な限り少なくする」という手法を示す、トヨタ生産システム(TPS)の要の方法論だ。 では、この考え方を設計工程に適用できないだろうか。「…

生活の「心地よさ」をめざす全体最適的価値

最近、「心地よさ」という言葉がとても気になっている。誰でも好きな普通の言葉だろうけれど、特に、この1−2年、自分の中に蠢き出したいろいろな事柄の中心に、心地よさを追い求めているということがあるように思えるのだ。 なぜこの1−2年かと言えば、「精神…

FENとジャズと英語

高校の頃は、ラジオの深夜放送を聞くのが、流行りだった。オールナイトニッポンは、定番中の定番だったから、あの「お〜るなあ〜いとに〜っぽ〜〜ん」というフレーズと、ハーブ・アルパートの「ビター・スイート・サンバ」がとても懐かしい。でも、オールナ…

娘の成人に、文理往復した高校と予備校の頃を想う

娘が成人を迎えた。といっても、バイトのせいで成人式には出れず、特別祝ってやることもしていない。今度、家族で食事に行こうと話している。彼女も昨年1年浪人を経験した。1年前の今頃はだいぶ神経をすり減らしていて、本人も回りも驚くいい結果が待ってい…

絵は理解ではなく感じること、を知った時

「絵は理解ではなく感じること」、を知ったのは、札幌の予備校に通っていた頃。そこは、宿舎付きの予備校で、二人一部屋。初日、気持ちは暗く、親元からも離れてひどく心細い思いをしながら、荷解きをしていたら、バカ明るく、こんちわーっと入ってきたのが…

竹スキーで滑る=簡単が難しい

子供の頃、竹スキーというのがありました。私が生まれ育った青森県八戸市は、雪が少ないので、スケートは散々やりましたが、スキーにはほとんど縁がありませんでした。ただ、少しでも雪が降ると遊べたのが、竹スキーだったのです。本物のスキーとは、全く違…

精神的な成仏への道−平たく言えば、やりたいこと

新年とともに、本当に年が一つ上がるので、毎年正月には強く年齢を意識する。52になった。仕事に関しては、30代〜40代はかなり自分の思う通りのことをしてきたつもりだ。その代償でもないけれど、わが身の至らなさで妻にはかなりの負担を掛けてきたことも事…

今年の年賀状と、抱負を

新年明けましておめでとうございます。ちなみに、今日は、私の誕生日でもあります。気持ちを引き締めるために、昨年の反省と本年の抱負をまとめてみようかと。 昨年は、私の社会人生活の中で、大きな節目となりました。世の中が激動している中、私自身と周囲…